木曜日, 12月 27, 2012

プレゼント




息子が「お父さん、僕、サンタの正体 分ちゃった」と、突然言いだした。
去年まで、欲しいプレゼントを書いた紙を渡して、「サンタに届けて」と言ってた息子。
いつか分かることと思ってはいても、子供らしい無邪気さと別れるようで少し寂しい。

「何で分かった?」とトボケて聞くと、「ラジオで言ってた」と言う。
「現実を教えて何が悪い」と言われたらその通りなんだが、子供から夢見る時間を奪って、早く大人にしようという風潮は、飛行機の中で泣きわめく赤ちゃんに「静かにしろ」と言う大人ばかりの世の中を作る。

赤ん坊は泣くのが仕事。
子供は遊ぶのが仕事。

少なくとも自分が子供の時はそうだった。

周りの大人が子供に自由な時間を与えてくれていたから、自由な夢を見ることが出来、夢の実現に頑張ってこれた。

たいてい、努力は報われない
たいてい、正義は勝てやしない
たいてい、夢はかなわない

なんて、世の中の現実を子供達に突きつけ、
食う時間、寝る時間を奪ってお受験に駆り立てたら、きっと人生に絶望してしまう人が今以上出ると思う。

早熟を望んでも、熟してしまったら後は腐るしかない。

自分の経験から、自分の子には子供らしい時間を多く与えようと思ったし、実際その様に育っている。

ただ、万事早熟を望む世の中では、そうした子供は異質として認識されイジメの対象になったりするから悩ましい。

いや、重たい教育論にするつもりじゃなく、プレゼントの話だった。

親が子供の枕元にそっとプレゼントを置き、それをサンタクロースの仕業にする。
なんだか極めて日本的だと思うのは自分だけだろうか?
自己主張の苦手な日本人、「つまらないものですが」と差し出す作法にしても、如何にも日本的だ。

それはそれで”大いに有り”なんだが、一方で、贈り手の責任回避であるとも言える。
本来、タダで貰える物なんてない。
何らかの褒美としてとか、感謝の気持ちとかを贈り物で表すのがふつうだろう。

一年間、よい子でいた褒美にクリスマスプレゼントがある。
一週間後にお年玉があり、12月に誕生日を迎える子供が二人もいる我が家では悪夢でしかないが。

つまり、「これこれこう言うわけでこのプレゼントにした」と言う贈り手の明確な主張を、受け取る側に一緒に渡すことになる。

”エルフェンあうぉーず”なんてのを思いついたのも、実は選手に発破をかける意味であり、我々サポも、もっと本腰を入れて応援する決意表明でもある。

今日新監督の発表があった。
実績は充分、クラブの本気度が伺い知れる。

我々サポーターも”エルフェンあうぉーず2013”がもっと充実するにはどうしたらよいか、ゴール裏を賑やかにするにはどうしたらよいかを考え、実践する一年になるだろう。




ああ、やっぱり、「つまらないものですが」と言って、裏でこっそり渡せば良かったかも(笑)

熊にくま、貰った方もクマっちゃう。

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