木曜日, 8月 22, 2013

西が丘のたそがれ

本当に久しぶりに女子サッカーの観戦に出かけた。

子供に大人気ベルディのマスコット、、試合の写真じゃないからOKっしょ


普段行ってるアレは何!」 

カミさんから鋭いツッコミを受けそうだが、アレは観戦ではなく参戦ですから・・サーセンm(_ _)m

準決勝進出が掛かって居たが、先だって行われた試合の結果、 浦和の予選敗退が決まってしまった。

消化試合となってしまった訳だけど、少し前まで『ナショナルダービー』だったカード。

両軍の意地がぶつかる好ゲームになった。

狭山のトレーニングマッチを見てから向かった為、西が丘に到着した時に試合開始のホイッスルが吹かれ、ホーム・アウェーどちらに席取りするかモタモタしてしまった。

だから、試合前のゴタゴタは後で知った。



一時の強さからは見る影もない浦和だが、それでも席に着く頃には試合を優勢に進め、ベレーザゴールに肉薄してた。

「柴田はウチの秋田谷に似てるな」とか、観客席がピッチに近い西が丘ならでは、目の前をアップダウンする「和田はかわいいな~」ってばかりじゃなく。

ベレーザの木龍や有吉、ありゃ~ヨシなんて駄洒落をかます前に、飲んでたビールを「むほっ」って咽せそうになる坂口のロングフィード等々・・・・

サッカーのレベルとしては上々















なんだけど。



やっぱり何処か違う。

「入場料ばかりじゃなく、電車を乗り継いで見に行くか」と言われれば、多分「行かない」と応えるだろう。

西が丘でベレーザ、ニッパツでベルディなら、高原を見にニッパツに行きたい。

要するにサッカーの質でいうなら 女子は男子に到底かなわないし、上位のリーグの方が面白いに決まってる。

「じゃ、何でお前はエルフェンなんてチームを応援してるの?」と自問自答して出た答えがある。


想いいれだ。

「地元のチーム」って想いいれ
「贔屓の選手が居る」って想いいれ。

  
単純に「サッカーを見に来てよ」では人は集まらない。

なぜなら、それよりレベルの高いショーがアチコチに溢れているから。




サッカーの質を高いレベルで維持する事は勿論、それ以外にどんな付加価値を付けられるかが問題になる。

選手は自分の持てる限りの力を出す。

しかし、どんなに頑張っても女子が男子を追い越したり、日本レベルが世界レベルを抜く事は難しい。

だから、選手が出来る事は限られている。

後はそれをプロデュースする側が、どんな付加価値を付けるかに掛かって来る。

クラブは観客にどんな想いいれを売る事が出来るだろうか?


クラブだけじゃなく、リーグやそれを統括するJFA。

売り手である彼等が、顧客のニーズを無視して、商品である選手達に責任を丸投げする。

勝たないから、強くないから駄目なんだ」そう言う態度に目眩がする。


そうではなくて、自分たちの売り物をどう売ったら売れるのか?

そうした検証が全くされず、事なかれに走る。


西が丘で起きたゴタゴタ。

たまたま有名チームの対戦で、観客が1600人も集まったから話題になったが、弱小チームなら、なかった事になってるだろう。

無論クラブの言い分は解る。

自分もそうした現場に居合わせた事があるからだ。

ただ今回、ベレーザの運営はサポーターと向き合わず、姑息な手段で切り抜けようとした。

応援を生き甲斐」と言うより、サッカーに欠かせない付加価値と考えている観戦側のニーズを無視しただけじゃなく、サポーターも単なるクレーマー扱いしてしまった事に尽きる。



クラブの対応を非難すれば、当然クラブ側にも言い分はあるだろう。

その言い分を何故堂々とサポーター側に打ち明けて理解を求めず、姑息な手段を選んだのか?

理を尽くせば解る相手を徒に怒らせ、失望させただけだ。


以前エルフェンvsINAC戦で運営側に居て同じ経験をした。

ハッキリ言ってベレーザの運営、特に矢面に立っている人達の気持ちが分かるだけに色々書きたい事はあるのだが、理解しようとするどころか、何とか足を引っ張ろうと考えてる連中が多いネットで書いても無駄なだけだ。

まあとにかく、これから女子リーグは有料試合となる。

人様が喜んで金を払い、スタジアムに足を運んで貰うにはどうしたら良いか?

サッカーというコンテンツを売る側が真剣に考えていかなければ、盛り上がりつつある女子サッカーばかりじゃなく、日本のサッカー自体が早い黄昏を迎える事になるだろう。







日本にプロサッカーリーグが誕生してたかだか20年なのに・・・










月曜日, 8月 12, 2013

風たちぬ



白い坂道が
空まで続いている・・


子供の頃、泳ぎ疲れて家路を辿る時、まず最初に急な坂道を上らなくてはならなかった。

今は改修されて道幅が広くなり、斜度も緩やかになったが、子供目線からは壁のように見える坂、
真夏の日差しにコンクリート打ちの舗装は西日を受けて白く光り、頂点は空へと消えてゆく。

桟橋の左に見える坂道、写真が見切れる辺りに慰霊碑がある


物心つく前だから良く知らないけれど、この道の造成中に崩落事故があり、何人かの尊い命が失われた。
海からの風で陽炎は立たないが、ユーミンの歌とこの景色が自分にとって強い結びついて切り離せない。



夏祭り・お盆・新学期と、

南の島の日差しは変わらなく強いが、そうした節目ごとギヤチェンジするように季節は移り変わり、あっという間に台風シーズンがやってきて海遊びができなくなる。

夏休みの喧噪と、秋風が連れてくる寂寥。

両者のコントラストが激しかっただけに、「風たちぬ」というタイトルだけでグッときてしまう。

メカ好きの性格から、零戦や、その設計者だった堀越二郎について、本を通じて知識は持っていた。

所沢、航空記念公園にて


そうやって知識を得れば得るほど、美しい機体と表裏一体となった悲劇性に目が向く。

敗戦という事実が、まるでなかった様な発展を遂げた我が国。
その華々しさに目が眩んで、反省すべき点がすっぽり抜け落ちている現実。

有能な若者を命を特攻兵器に仕立て上げた愚行は、そのまま現代のブラック企業で消耗し、自ら命を絶つ者に受け継がれている。

有能なパイロットを失った原因として、零戦の貧弱な防御設備が槍玉に上がるが、それ以前に兵士を消耗品と捉え、簡単に補充が効くと考えていた軍上層部にこそ問題がある

そしてそれは全く反省される事無く、現代の日本に受け継がれてしまっている。




一つの事を極めようとする性質や、過ぎたことは水に流してしまう淡泊さと言った日本人の特性が大きいが、過去の教訓を生かせない不甲斐なさに目眩がする。

原爆の碑文に「過ちは二度と起こしません」と刻んで事足れりとするから、二度三度と同じ過ちを起こす。

例を挙げていくとキリが無いから、人材を消耗材と考えている事について、身近な例を挙げよう。

今シーズン、絶対の昇格を期して大幅な補強を行ったエルフェン狭山。
現行メンバーから代表召集が無い中、なでしこジャパンの肩書きを持つ選手が一挙に5人加入した。

零戦という世界最強兵器を手に入れ、「これで勝てる」と確信した旧軍と重なって見える。

みなさんご存じの通り、なでしこの試合は炎天下に行われることが多い。
只でさえ蒸し暑いのに午後1時キックオフなんて事がザラにある。

これもまた、零戦を攻撃・邀撃・迎撃と酷使し、搭乗員の消耗を計算しなかった旧軍の悪癖そのままだ。

こう書くと「スポーツと戦争を一緒にするな」と言う人が必ず出てくるが、旧軍の失敗ばかりじゃなく、軍事一般をタブーにした結果、何度も同じ過ちを繰り返している




常磐木が取りこぼさない限りチャレンジリーグ優勝は無いどころか、一敗も許されない過酷な状況下では、「全ての試合に万全を期す」と言う考えは理解出来る。

とは言え、力の差が歴然とあるチャレンジリーグで、全ての試合にエースを投入する必要が有るだろうか?

なでしこリーグでも通用した得点力。
チャレンジの下位にとって驚異だろう。

問題は開幕戦のように相手に先制を許してしまった場合。
追いつこうと気が焦り、雑な攻めから失点を重ねてしまうパターン。

実力上位のチームが度々嵌まる悪夢だ。

浮き足だった時こそベテラン勢の落ち着きがチームを救う。

交代が5人まで許されるチャレンジリーグ。
実力が落ちる相手に対しては若手主体のチーム編成でガンガン飛ばして、万が一相手に主導権を渡してしまった場合、ベテランに修正してもらう。

そんな贅沢な試合運び出来たはず・・・

実力下位のチームに若手をぶつけるチャンスをみすみす潰し、これからは一瞬の気も抜けない強敵を相手にしなければならない。

零戦に固執するあまり、相手に研究の時間を与えてじり貧に陥った旧軍と、代表選手を酷使する松田エルフェンが「似ている」と、言ったら言い過ぎだろうか。

世代交代で代表に呼ばれなくなったとはいえ、再召集が掛かってもおかしくない元代表達。

大体、あのレベルに到達出来る逸材など、そう居るわけがない。
謂わば日本の宝を酷使し、すり減らしてしまって良いものだろうか?

難敵ばかりの終盤に掛け、彼女等スター選手の力が必要なのは当然だが、
かと言ってあまりに依存し過ぎると、反則の累積や故障で出場停止になる可能性もある。

そんな時、チームに冷たい”風たちぬ”って事にならないよう、チーム全体の底上げが必要なのは言うまでもない。




見てきたw


(蛇足)
ラブロマンスもドキュメンタリーもファンタジーもと欲張った結果、盛り上がりのない映画。
レンタルビデオにすれば良かったと腹立ちぬ・・

でも、監督:宮崎駿 で、みんなに見に行く。
エルフェンも 監督:松田岳夫 で、みんな来るんだろうか・・・・・・・・

土曜日, 8月 10, 2013

佐久へ








パルセイロレディースとのアウェーゲーム。

祖母が亡くなってから疎遠になっていた長野に久しぶりに行く。



上信越自動車道の対面通行二車線区間は短くなっただろうか?

気を付けて行ってきます~。


そういえばエルフェンの公式ソングが決まったそう。




会場で聞いていたけど、良く聞こえなかった。

CD出たら買うか~


ところでこの動画、歌に合わせてハイライトシーンが流れる。

ルコの独走ぶっちぎりシュートと、大野->かなぴーのゴージャスゴール。

それと薊のゴッチャンゴール。

映像のないチャレンジリーグでは本当に貴重



スタッフー
スタッフー

(ちょっと古いかw)


狩野英孝なら可能ならドンドンやって貰いたい。

頑張れスタッフ!!