土曜日, 11月 30, 2013
ロード・オブ・ザ皇后杯 第一章 旅の仲間
日本女子サッカーの頂点と言えば当然”なでしこリーグ”のチャンピオンと言い切りたいが、それより強い高校生や大学のチームがある以上、皇后杯こそ真の日本一を決める大会と言えるだろう。
J1を頂点とする男子サッカー と大きく異なる所である。
日本サッカー協会が幾らジャイアントキリングを画策しても、結局天皇杯を手に入れるのはJ1のチームであり、学生やアマチュアが出る幕はない。
一方、女子リーグはINACを除けば、ほぼ全てがアマチュア選手で、練習時間が確保されている学生に比べると練習量の差がハッキリしてくる。
女王INACすら、これを凌ぐ学生チームが出てきてもおかしくない。
男子サッカーにとって天皇杯は重要なカップ戦であるにしろ、その位置付けは女子における皇后杯の比ではない。
なでしこチャレンジリーグで好成績を納めた我が”エルフェン狭山”にしても、本戦どころか予選の段階からシードもされず、ひたすら長い戦いを強いられる。
サッカー協会は”サッカー普及のため”と言いつつ、狭山と長野の試合を福井で組む。
当然観客数は見込めず、僅か200人だった。
我々のようなサポーターや関係者を除けば、女子サッカーを見たいと願う福井のサッカーファンは数名の単位ではなかったろうか?
そんな少人数を相手に、普及も何もない。
まあ、それを嘆いたところで仕方がない。
とにかく、女子サッカー最高の栄誉を目指して、負ければそこで終わりの厳しい戦いが続いて行く。
長野パルセイロ、静産大ボニータは今シーズン、チャレンジリーグで鎬を削った間柄である。
なんとかパルセイロは下したが、ボニータも簡単な相手ではない。
だが、そうした相手をねじ伏せ、次の段階に進んで行かなければならない理由がある。
他サポさんから、チャレンジリーグでは「銀河系」と呼ばれた我が狭山。
大幅な戦力強化を果たし確かにチャレンジリーグのレベルを超えているから、文字通り蹂躙したチームが幾つかある。
エルフェンが勝ち続け、皇后杯を掲げる事が出来れば、大敗していったチームは「日本一のチームに負けた」とある意味諦めが付く。
明日、ボニータを下し、長いロード・オブ・ザ皇后杯の旅を完成させるのは、今年一年間共に戦ったライバル達の為でもある。
狭山が皇后杯を手にする事は、彼等の想いを引き継ぎ成就させる事に繋がる。
自分達だけの為だけじゃない。
チャレンジリーグを共に旅した仲間達の為に、
エルフェンのみんな頑張ってくれ!!
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