金曜日, 1月 11, 2013

運 呼 してきた




仙台は親戚がいるからソレとして、三重の伊賀上野、四国丸亀、兵庫の三木市や新潟新発田市など、一生涯訪れる事は無かっただろうし、この歳になって深夜夜行バスに乗る経験も無かったろう。

それもこれも去年一年、サポーターとして活動したからだ。

長距離バスの移動は眠れないし体も痛くなるし、何よりアウェーにはお金がかかる。
そうした負担をはね除けてスタジアムに足を運ぶのは、やはり臨場感やチームとの連帯感を求めてこそ。

三木防災公園で行われた皇后杯準々決勝。



相手は女王INAC。

年の瀬で家の大掃除やら何やら放り出すことになるので、カミさんに恐る恐るお伺いを立て、後ろめたい気持ちを引きずりながら出かけたのは、下馬評を覆す奇跡の目撃者としてそこに居たかった。
見逃して一生悔いを残すのと、カミさんのご機嫌を天秤に掛けた結果だ。

こちらを完全に見下し、油断しきった連中に付け入る隙は充分にあった。

格下のエルフェンが女王INACをねじ伏せるには、とにかく先取点を挙げ、泥臭く攻撃の芽を摘み取って相手を苛立たせるに限る。

もつれた試合、イーブンのボールが味方に有利に転がるよう”運を呼ぼう”と信じて声を枯らすサポの力も必要だし、なによりチーム全員が一致団結して立ち向かう必要がある。

それでも十人十色と言われる通り、「ベスト8で充分じゃない」とか「相手がINACだから」と思う選手が一人二人居ても不思議じゃない。



特にシーズン最終盤、疲労が蓄積している選手に鞭をあてる指揮官の苦労は理解できる。
バラバラな個人を一つの目標に向けて結束させる為に、使える物は何でも使い、またその方法が豊かな指揮官ほど優秀と言えるだろう。

リーグ戦終了間際、チーム代表が亡くなる悲劇を味わったエルフェン。


「代表の為に」と言うスローガンは選手を結束させる良い材料になったはずだが、「全く用意していない」と聞いて、ある意味エルフェンらしさに目眩がした。



「守備を固めてチャンスを待つ」教科書に載ってる模範解答で、得られる結果に番狂わせはない。


ああorz、ついつい愚痴ってしまった。
そうした我がチームの話じゃなく、何故ファンやサポがスタジアムに足を運ぶのか。

贔屓のチームにび、勝利を共に喜び、敗北を共に噛みしめるために行くのであって、
決してトイレで用を足すためじゃない。

スタジアムJ新基準、自治体嘆き…便器数も設定
サッカー・Jリーグが来季から導入する「クラブライセンス(CL)制度」を巡って、クラブのホームスタジアムを所有する自治体が頭を抱えている。CL制度では、座席数や照明の明るさ、トイレの便器数まで厳しい基準を設定し、クリアできなければ試合開催が危うくなるからだ。自治体は改修を急ぐが、厳しい財政事情の中で「一方的すぎる」との不満も漏れる。 


教科書通りのエルフェン監督を嘆く以上に、その教科書を書いてるJリーグの馬鹿さ加減に腹が立ってくる。

大体「トイレが汚いからスタジアムに行きたくない」って奴らが、トイレを改善したからと言ってスタジアムに足を運ぶはずがない。
「お客様の声に真摯に対応しました」って模範解答がどんな結果になるか想像出来ないのが教科書馬鹿。

快適な観戦環境で、自宅のお茶の間以上の場所はない事を、Jリーグを運営する秀才さん達は本当に理解してるのだろうか?

その快適空間を抜け出し、お金や時間や時に肉体的苦痛を克服してスタジアムに行くファンの心理を、どれほど理解しているのか?

Jがスタジアムに求める基準を満たそうとすると、スタジアムの建築費は跳ね上がる。
それでも誘致しようとする自治体がスタジアムを作ろうとすれば、陸上トラック付きの総合運動場になるのは当然の流れだ。

たかだかトイレの為に、ボールゲームに適さない総合運動場が日本全国に出来かねない状況になっている。

横浜の日産スタジアム、国立競技場の織田ポールの後ろ側、あんなスタジアムで米粒みたいな選手を目を凝らして見る見にくさ。

一体感を味わいたいのに、それを隔てる陸上トラック。

そんなスタジアムはもう真っ平だ。

繰り返し言う。
ファンやサポは贔屓のチームの勝利を共に喜びたい為に運を呼ぼうと現場に行くのであって、きれいなトイレで雲古したいからじゃない

今からでも遅くない、どうせJリーグ参入規制を厳しくするのなら、トイレの数じゃなく、
スタジアム規定は「ボールゲーム専用スタジアムを保有すること」に書き換えるべきだ。

百億円単位の横酷に行くなら、3億円で出来たというyajinスタジアムに行ってみたい。

皆さんはどう思いますか?







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