金曜日, 3月 27, 2015

ハゲた親父の威厳

先日、サッカー少年団の卒団式があり、子供と保護者のミニゲームに参加した。

お母さんに混じって、お父さんは自分一人。
なり手のないGKを買って出た。

初めて付けるキーパーグローブ。
膝当てまで貸してもらったら、気分はもう楢崎か川口か

親父の威厳に賭けて、一本たりともゴールを割らせない覚悟で試合に挑んだ。

大体、子供相手だからといい加減なプレーをしたら、ゲーム自体が詰まらないし、日頃「相手をリスペクトしろ」と言ってる手前、手抜きはスポーツマンシップに悖る。

とは言え、保護者チーム。
毎週顔は合わせているものの、ボールを蹴ってる姿は見たことないお母さん達。

実力は未知数どころか、ホイッスルが鳴るまで走りきれるかどうかも怪しい。

試合が始まって見れば、案の定、子供達に翻弄されて守備はズタズタ、攻撃はボロボロ

自分も一対一の決定機を4度作られ、4度とも決められてしまった。



その後、最後の試合にはコーチチームの一員として出して貰った。

こちらは流石にサッカーを知っている人ばかり。

ボールが繋がるし、相手のレベルに合わせたパスが来る。

ゴール前、絶好のクロス。
生涯初ヘディングゴールか?
と思われたが、ボールは頭の天辺近くに当たって、クロスバーを越えた。

すかさず「ヘディングはおでこ」とヤジが飛んでくるが、この一年で更に後退した生え際を計算してなかった。

毛のない所はおでこと思っていた自分のミスである。

その後、もう一度決定機を作ってもらい、今度は狙い通りのシュートが決まって、ハゲかけた親父の威厳はどうにか保たれた。

あるサッカー選手が「ピッチ内の全てを一瞬に把握して、的確な手法を取れるなら、もっとサッカーは楽しいのでは」と呟いていた。

コーチチームに入るとまさにその通りで、フリーの自分の所にドンピシャのパスが来るし、こちらの意図を読みとって動いてくれるから非常に楽しい。

その選手が言っている事はもっと高度ではあるが、「自身や自チームが高度に洗練されれば楽しんで勝てるサッカーが出来る」という点で、そう的外れではないはずだ。

だけど、じゃあ「素人のお母さん達とやったゲームが詰まらなかったのか?」と言えばそうではない。

あっ、こんな書き方をすれば、「人妻に囲まれて鼻の下が伸びたんだろう」と言われかねないので書き直そう。

素人チームで子供達にズタズタにされても、やはりサッカーは面白い。

GKの経験が無かったから、これも誤解される書き方だな💦
サッカー自体チャンとやった事が無いから、キーパーならなおのこと全てが新鮮に見える。

一対一になって、バシバシゴールを決められちゃった訳だが
シュートモーションに入る前、相手の目はどこを見ていたか?
インパクトの前、軸足はどこを向いていたか?
ゲームが終わった後、全く見ていなかった事に気がつく。

気が付いたことを仮説として、練習で検証を繰り返し、それがセービングと言う結果となって実証されればこれほど愉快なことは無い。
ちゃんとしたGKコーチなら「軸足見るのは常識だよ」とか「ぜんぜん違う」とかすぐ教えてくれるかも知れない。

そうやって教えて貰えるのは幸せかも知れないが、単純なこと、初歩的なことでも、自分で発見する喜びは他のモノに代えられない。

「素人ばかりだから勝てない」と匙を投げる前に、自陣からの組立を諦めて、相手ゴール前に長いボールを蹴れば、子供と大人の体格差を利用して競り勝てるんじゃないか?とか、自分たちの長所を生かした作戦を立ててそれが上手く行った時のうれしさ

他の色々な競技より、サッカーには自由度(工夫のし易さ)があり、それが世界中の多くの人を魅了して止まないのだと思う。

素人同士でも、上手い人とやっても楽しいサッカー。
とは言え、楽しむためには一つだけ条件があった。

自分のハゲを自虐ネタにして笑いを取っても、プレーはハゲしく行く。
遊びだからこそ、真剣に遊ばないとね

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