木曜日, 5月 30, 2013

プロレタリアートの鉄槌・・・

と思ったら、ピコピコハンマーだった件について。



サッカーJFL、ホンダロックに、ロック総統と呼ばれるサポーターがいる。

去年、スポーツ雑誌に取り上げられてから彼の言動に注目するようになった。

自分がエルフェンのゴール裏に立ち、サポーターの真似事をするようになってまだ日が浅いので、そうした有名な人々に対する知識が全くない。

どちらかと言えば、「サポーターってゴール裏で騒いでいる人達だろ」って感覚が抜け切れていない。

それでも、贔屓のチームに深く関わり、色々なことを見聞きするウチに考え方はどんどん変化するものだ。



ロック総統は「Jリーグ原理主義」と言う。>>総統のホームページはこちら

Jリーグを統括する、日本サッカー協会の基本方針がソレなのだろうから、日本の全てのサッカーに原理主義が適用される

原理主義でも全体主義でも、あるいは独裁主義であっても方向性が正しければ問題はない。
ただソレが間違っていたらどうするのか。

J3、クラブライセンス制、Jリーグ2ステージ制・・


彼等が打ち出す全ての方針が悉く間違っていて、ソレを修正する手だてが無い。

笑ってしまうほどに間違う彼等に正義の鉄槌を下すのにはどうしたら良いのか?

完全に支配された世の中では、ゲリラ活動しかない。

サッカー不毛の地、我が狭山を、劇的に転換する事が出来れば原理主義に対するアンチテーゼになりうる。

そこで、考えついたのが小学生大量動員作戦だった。

エルフェン狭山がチャレンジリーグに降格したため、狭山市内で試合が組まれる事になった。
ここに子供達を大量に送り込む。


戦術がどうの、本場のサッカーに比べたら日本は・・・



そうした色眼鏡を掛けさせられる前に、ピュアな目線で試合を見る。

「あいつは下手」だの、「だから女子は」なんて


ネガティブな怒声が飛び交う観客席より、チームの勝利を真摯に願い、真剣に後押しするサポ席に放り込み、一緒に応援させれば子供たちの中に化学変化が起きることは間違いない。



作戦成功の手応えに、密かにほくそ笑んでいたのだが・・・




思っていたより人が集まらない。



インパクトある鉄槌がピコピコハンマーでは、もうお笑いの世界だ。

なぜ失敗なのか?




日本に蔓延する「~したら、どうする?症候群」のせいだ。



「子供に何かあったらどうする?」と問われて取れる責任なんてない。


せいぜい団体賠償責任保険に加入するくらいだが、単に試合を見に行くだけで、なんでそれほど大げさにしなくちゃならないのか?


子供が交通事故にあったらどうする
スズメバチに刺されたらどうする(これが一番ありうる)
熱中症で倒れたらどうする
試合中に抜け出したらどうする
熱狂的なサポになったらどうする


もうね、面倒くさいから来なくていいですよ。





全て日常生活で起こり得るリスク

それを、引率したと言うだけで責任を負わされるならタマったもんじゃない。

ま、それでも数人は来てくれるだろう。

そこでどれだけ楽しい思いをさせて帰せるか?




ピコピコハンマーでも振れば鳴る、振らねば鳴らぬ何事も。




プロレタリアートの革命は「~したらどうする症候群」の打破から始まるんだは

一番憂慮されるのが当日の天気だな。

革命の成功には当事者の努力以外に、天佑とも言えるラッキーがついて回る。


サッカーに興味の無い子供達が沢山来てくれますように・・・

彼等が大人に成る頃、狭山にサッカー専用スタジアムが出来ている事を夢見ながら、日曜の準備をすることにしよう。





まずはテルテル坊主からだ。(プロレタリアートの逆襲は、常にチマチマしたところから始まる)


うわっ!幼女の下着姿なのか~

革命の前に、児童ポルノで逮捕されちゃいそうだでorz。





月曜日, 5月 27, 2013

スタぐる

いよいよ今週末は上赤坂運動公園(クリックするとエルフェンのスタッフブログに飛びます。公園までの行き方が詳しく解説されてます)で清水第八を迎え撃つ。

前節のノジマ戦で感じたが、ピッチレベルでの観戦はコレ以上ない臨場感があって、選手との一体感が味わえる。

相撲でも「砂かぶり」と言われる席が最上なのと同様、手を伸ばせば触れるぐらいの距離で見るサッカーはより迫力が増す。



普段「そこのスペース使え」とか「審判なに見てるんだ」と上から目線の連中でも、ピッチレベルに目線が落ちれば、見えるもの見えないものの区別がついて、目から鱗が落ちること間違いない。


アウェーでの清水第八との試合は日本屈指の良スタジアム、IAI日本平だった。

そうしたスタジアムを羨む気持ちは大いにあるが、無い物をねだっても仕方がない。
無いなら無いなりに、他のピッチで味わえない何かを見つければ良いことだ。

とはいえ、サッカーの見方なんて人それぞれ。
偉そうに「こう見ろ」と言った所で説得力はないが、遠くから来ていただいたお客さんに、狭山の良いところを紹介するのは罪がない。

前、グランド近くのうどん屋さん、竹國を紹介したが、もう一つ、うどん屋さんを紹介したい。

試合後、狭山日高インターや川越インターを使う人にお勧めするのが、敦平。

℡ 04-2959-0615 売り切れ次第ってのが怖いなw 試合前の腹ごしらえが良いかも。


試合場を出て東京ー狭山線を北上する、狭山台交番前

上島コーヒー店は出来たばかり

坂を上がるとショッピングモール、モスとか、やよい軒とか・・


監視網をくぐると徳寿庵もありんす


徳寿庵の坂を下り、最初の信号を左へ、


直進すると16号に出ちゃうので注意。


西武線のアンダーパスが出来る前の道、左手の黄色い建物がうどん屋さん。


道が左にカーブしたところに駐車場あり。


サイドオーダーに頼んだ天ぷら盛り合わせ、

ちくわ×2、なす、ピーマン、かき揚げ。
450円なり



 前回行った時は蕎麦が売り切れだったので、今回は蕎麦を食べに行った。
田舎風の蕎麦は確かにおいしかったが、全粒粉の地粉を使ったうどんがお勧めだ。

頼んだ盛りそば、奥はもりうどん、そばと同じような色をしてるのが、ここのうどんの特徴。
両方共に大盛り、かなり食べでがある。

もりは550円、+100円で大盛り。

 小麦粉の香りが強くて、腰のあるうどんは自己主張が激しいから、軟弱な人には合わないかも知れない。

そんなヤワじゃないと言う人は挑戦して見て下さい。

あっそうそう。


ここで紹介してるのはあくまでも”しょうこパパ”の個人的見解。

「言ってるほど旨く無い」とか、「店の雰囲気がどうの」ってのは紹介した”しょうこパパ”とそれを信じた貴方の責任。
なので、何か言いたいことがあればこのページにコメントして頂ければ有り難いです。



食べ終わったら、「タバコ一服」なんてしないで、店を出ましょうw
すぐ踏み切りなので、西武線の通過待ちに一服してください。


踏み切りを渡って最初の信号を右折すると東京ー狭山線に戻れます。
入間・八王子方面は東京ー狭山線に戻り、16号を左折
150円の通行料を払えるなら、16号をそのまま横断すると狭山・日高インターに早く行けます。

川越・関越川越インター方面なら16号に出て右折でも良いですが、この信号を右折した後、東京狭山線を横切って直進すると、ちょっとだけ早く16号に戻れるかも知れません。


では、皆さん。

気を付けてお帰りください。







日曜日, 5月 26, 2013

スマイル 観光

限りなく優勝に近いブルー

でも書いたが、狭山辺から横浜方面に移動するには、一度都心に出てから行った方が時間的に早い時代があった。

狭山はオオタカだったが、八王子は天狗の邪魔が入って圏央道の開通が遅れている。

ノジマフットボールパーク。

渋滞を考えると、ハンドル握ってそこまで行くのに気が引ける。

エルフェン狭山は新しい試みとして、狭山市からの応援バスツアーを計画した。


以前から願っていた企画。

「ここで乗らねば、サポが廃る」とばかり、子供と二人で申し込んだ。


後援会員なので、二人で2500円は手頃な価格だ。

バス会社はエルフェンの選手達がよく使うスマイル観光バス。

今回人数の関係からか中型バスになったが、座席の間隔が適度に広くてゆったり座って行けた。

お弁当も子供と大人で差別化されているが、なかなかのクオリティ。

大人はすき焼き弁当、子供は唐揚げ弁当。



「エルフェンの試合を見に行ってみようかな?」と考えている人には是非お勧めしたい。


試合の方は1-0と拮抗したが、当面のライバル、ノジマステラに勝った意味はかなり大きい


まあ、選手はこのブログを見に来る事は無いと思うが、前回取り上げた高橋選手。

きっちり調整して、パスの成功率が格段に上がった。

元々器用な選手だから、このまま使われ続ければ結果を出してくるだろう。


あと、サポーターサイドにいた線審

先週と打って変わって正確なジャッジが多かった。

一本オフサイドでノーゴールになった場面。

あのくらいなら観客が腹に不満を抱えても、面と向かった文句やヤジは飛ばせない。


旗の上げ下ろしもしっかりしていて良かった。

やっぱりああで無くちゃ。


ともあれ、天王山を無事征服したので、会心の笑みが零れる。

スマイル溢れる観光っていいな。





火曜日, 5月 21, 2013

おまえ、奈良


エルフェン狭山vs日体大。

青葉台駅でバスを待つ間、飲み物を買いに駅前をうろついてたらダイソー発見。


  • 秋田谷美里選手5月18日生まれ
  • 鈴木薫子選手5月20日生まれ


秋田谷はマリからだし、鈴木もエルフェンからのなでしこリーガーだから、移籍組の選手より想い入れが大きい。

(業務連絡)
習志野さんがどう思うとも、だからキヨミはウチの娘。
(業務連絡終了)

2人の誕生日プレゼント用にレイを買って、勝利後のパフォーマンスに使おうと思ってた。
得てしてそうした目論見が外れる場合が多いから、「捕らぬ狸の皮算用」なんて慣用句が出来たんだろう。


番狂わせに等しい引き分け。
狭山サポとしては悔しい限りだが、サッカーファンとして、色々考えさせられる試合だった。


前半、守備ブロックを作って狭山の攻撃を防ぐ日体。
中盤までは自由にボールを持たせてくれるが、バイタルエリアでは体を張ったプレーでゴールを阻止し、後半ウチがバテてきた所を狙って攻撃に転じる。

正に理に叶った戦法だ。
相手の計略を見破った上でそれを上回る。

INACなら可能かも知れないが、流石にそれほどの実力差はウチには無い。

まあそれでも、いつもより早い時間で先取点が取れ、波に乗れるかとも思ったが、ゴールネットを揺らしたゴールが2回も取り消されたら為す術がない。

キーパーとの競り合いで、一方はノーゴールになり、一方はPKになる。

もう話にならない。

こっちは審判の批判をグッと堪えて応援してるのに、恩恵を受けてる日体の監督がブチ切れてる事からも、どんなレフリングだったか分かるはず。

言ってもどうしようもないから止めておく。


相手は戦略を考え、選手は忠実にそれを実行してくる。

観戦していてその点が良く見て取れたが、ピッチ上の選手はどうだったろうか?

ルックアップして幾つかのプレーを選択する時間があったはず。
ドリブルで突っかけても良かったはずなのに余裕無くボールを回す姿が目に付いた。

一方、ゴール前では余分な動作が入って、決定機を幾度も潰していた。

あまりに勿体ない。



ただ、久しぶりの先発だった高橋。

試合勘が戻っていないせいか、何度となくボールカットされていたが、その意図する所、目の付け所は良かった。

パスのコースや強さの勘を早く取り戻して欲しい。

とにかくウチの選手は慎重になり過ぎる。
向こうが規律正しくやって来るなら、こっちは伸び伸びやって、相手を翻弄して欲しい。

攻撃の中心、荒川。
これから暑くなるにつれ、後半バテてくるのは致し方ない。

ここで若い奈良が荒川の代役を引き受ける気持ちを持たなくては駄目だ。


せっかく荒川という手本があるのだから、技術を盗み・・いや、盗まなくても聞けば教えてくれるだろう。

荒川が退いたとき、「自分がCFに入る」って気持ちと技術を磨いて欲しい。

とにかく、試合後下を向いてる選手が多かったが、悲観する内容じゃ無いし、ゴールに向かう姿勢をもっと見せれば嫌な空気を振り払える。

お前 奈良 出来る。

いや、お前達なら絶対出来る。

土曜日, 5月 18, 2013

ハイテクを凌駕するローテク





宇宙空間で使える筆記具を開発するため
NASAは長い時間と莫大な開発費を掛けた。











一方ロシアは・・・・・




鉛筆を使った。




好きだな、こういうの


山郷の件に始まり浦和vs鹿島の件に繋がった誤審の話。
どうやら協会はいつも通り何も手を打たず、世論が静まるのを待っているのだろう。

地球が動いているように、日本サッカーは大きく動いている。
プロ化による大変革に乗り遅れているのは他ならぬサッカー協会自身。

天動説に固執して科学者を異端尋問にかけた中世の教会と、21世紀、先進国日本のJFAの姿がそれに二重写しされるなんて、本当に情けない。

山郷のレッドカードも興梠のオフサイドも、突き詰めればアシスタントレフリーに負担が掛かり過ぎている事にある。

衝突事故を上げるまでもなく、命や選手生命に係わる接触プレーがあるサッカーでは、一人の主審で裁ききれるものではない。
どうしてもアシスタントレフリーの助けが必要になる。

オフサイドの判定と、中で起きてるファールを同時チェックしろと言うのは無理な話なのだ。




一方で、オフサイドラインを巡る攻防はサッカー最大の見所の一つ。
去年一年、女子サッカーに集中して感じたのは、そのジャッジの不確かさだった。



レオネッサの星川監督が怒った以上に、ジャッジに泣かされた続けた。
(ミスジャッジの恩恵受けてのはお前等だろうって憤りがある)

オフサイドトラップが掛けられなかったら、上位のチームにどう対抗しろと言うのか。


ゴール判定に機械が必要なケースなんて、一つのチームが年に1回経験するかどうか?
他方、微妙なオフサイド判定に泣くケースは掃いて捨てるほど有る。

ゴールラインテクノロジー見たいに莫大な予算と、大がかりな装置は必要ない。



物差し一本有れば済む話ではないか。



ビデオカメラと言う、現代ではポピュラーなテクノロジーと物差し。

オフサイド判定はラインズマン(ラインズウーマンで良い、裏方で観客の目には触れないから)に任せて、アシスタントレフリーの負担を軽減し、主審のアシストに徹して貰うべきだ

えっ、「あんまりローテク過ぎる」って?

今やテレビ放送技術が進歩して、画面上に線や図形を描画するのはほぼ瞬時に出来るんじゃないかな。

サッカー解説番組でもよく見るし、物差しよりは高級だろう。

たしかNHKだったかオフサイドラインをスーパーインポーズしてたはず、それが見あたらなので「やべっちFC」から拝借。今の技術なら、ほぼリアルタイムで画像処理出来るはず。


ビデオ判定というと大げさだけど、オフサイド判定専門員がいたら、興梠の誤審は防げたはずだ。



根本的な改革を怠って、2ステージ制に戻すとか言ってるバカな連中には理解できないか・・

水曜日, 5月 15, 2013

ラインズ「マン」呼称の問題か


FIFAが導入するというゴール判定装置。
問題は費用だ。ひとつのスタジアムにつき、およそ20万ドル(約1600万円)もかかる。フォークアイよりも、ゴールレフのほうが、少し費用は安いという。2012年クラブW杯や、2013年コンフェデ杯、2014年W杯で導入する際の費用は、FIFAが負担する。だが今後、ゴールラインテクノロジーの導入を希望するリーグは、それぞれが負担しなければならない。懐が比較的豊かなプレミアリーグの各クラブは、今季から設置を開始し、テストを重ね、来季(2013-14年)からの導入が濃厚だ。


バカバカしくて見てらんない。


そもそもゴールラインを通過「したか・しないか」なんて微妙な定義だから混乱する。

「ボールがゴールネットを揺らした」「インゴールの地面にボールが留まった」くらいの定義にすれば済む話。

キーパーが必死で掻きだしたボールや地面にバウンドした後外に出たボールがゴールかノーゴールかなんてナンセンス。


幻のゴールに迫る!!本当にウクライナは負けたのか?EURO2012
幻のゴールに迫る!!本当にウクライナは負けたのか?EURO2012



ラグビーに認定トライってあるじゃない?

判にしか分からないトライより、鮮やかなステップワークで相手を翻弄して得たトライの方がプレイヤーも観客も興奮するんじゃないの??

ましてやプロスポーツ。
「ただ今のゴールは機械判定によってゴールが認められました」
なんて、味気ないったらありゃしない。

マラドーナの神の手ゴールはライブで見てたけど、66年のイングランドvsドイツは知らない。

それでもそれをサカナに、サッカーファンなら年齢を問わずに話が盛り上がる。

「機械が精密に測定したから絶対です」なんて、面白い??




まあ牧歌的な昔のサッカーと違って、現代サッカーは戦術が洗練されプレーのスピードが格段にあがった。

高度にシステム化された現代サッカーではマラドーナの7人抜きは再現できないだろう。
ドリブルで抜き去るより、長短のパスを織り交ぜて相手ゴールに迫る方が得点の可能性が高まる。

人の走るスピードなら審判も追いつけるが、ロングパスに追いつく審判が居たとしたら、そいつは審判じゃなく選手になったほうが確実に稼げる

高い守備ライン引いてコンパクトなサッカーが指向されている中で、センターライン付近で打たれたロングシュートが枠に飛ぶ。
そんな状況下で、レフリーやラインズマンに遠く離れたゴール判定を委ねるのは酷な話だ。

あっ、今 ラインズマンって言っちゃったねw

男女同権の世の中、女性審判も増え「マン」呼称はまずいって事で、アシスタントレフリーに呼び変えられてはいるが、
インカムを使わない日本の審判はどうやって主審のアシストをするのか?

話がオフサイドに掛かりそうなんで、オンサイドに戻す。

ラインズマンの時はボールがラインを超えたときの所有権や、オフサイドの判定が主だったが、アシスタントレフリーになった事で、レフリーから見えないアングルから、ダイビングやラフプレーの判定に重要な役目を負うようになった。

浦和vs鹿島戦の誤判定、アシスタントレフリーだから起き、ラインズマンなら起きなかったんじゃ無いだろうか?

高度な駆け引きが要求される現代サッカーで、オフサイドの攻防は最大の見所と言って良い。
それに比べたら、ゴールかノーゴールかなんてどうでも良い話だ。

先のエントリーで、審判のシステムの問題と言ったのはここにある。
アシスタントレフリーに色々要求し過ぎなんである。

また、長くなってしまった。

じゃどうするか? 今でしょ?

じゃなく、また後で・・・

日曜日, 5月 12, 2013

狭山の守護神

狭山のと言うより、日本女子サッカー界のと言った方がふさわしい




山郷のぞみ選手。


そんなビッグ・ネームが狭山に移籍するとは思って居なかった。

どうやらチームは澤穂希選手の獲得も本気で考えていたようだが、選手寿命の短いフィールドプレーヤーより、息の長いGKの方が計算も立つ。

もっとも来シーズン再昇格を果たして、何度も苦汁を飲まされた相手、山郷のゴールを割る事を夢見てた身としてはちょっと複雑でもある。

まあそれにしても味方に付けてこれほど力強い選手はいない。


素顔の山郷はかなりチャーミング。

エルフェンのサッカー教室でも率先して幼児の相手になり、子供達から慕われるキャラだ。

実は幼児に慕われるか嫌われるかは、結構その人の人柄がもろに出る。

敵か味方か本能的に見極める幼児の目をごまかすのは難しい。


もし彼女と付き合ったなら、フィールド上でゴールを死守する姿と、実際のギャップに驚く事になるだろう。

敵の選手として見ていた時、一つのイメージが出来ていた。

浦和レッズレディースのマッチデープログラムより


髪を結い上げた姿からどうしても連想してしまう仏様がいる。

東大寺で大仏を守護する四天王像の一つ広目天である。

「女性を弥勒菩薩等の柔和な仏像じゃ無く、憤怒の形相をとる仏像に例えるなんて・・」

「失礼じゃ無いか、ぶつぞう!」って脅かされても、そう見えてしまうのだから仕方がない。




手に書物と筆をもつ姿から、力では無く知恵を象徴している点も、インテリジェンスの高そうな山郷さんにぴったりだ。


山 Go!http://youtu.be/W8abZ52yxN8


選手別のチャントを作りながら、なんとかこのイメージを盛り込みたいと考えていたが、ぶっつけ仕事になってしまった。

理不尽な誤判定で受けたレッドカード。

一番気落ちしているであろう、彼女にエールの意味で急いで作った。

「なんで広目天?」と思ったそこの貴方。

分かって頂けただろうか。






ズレる視点

Jリーグの発足で、日本のサッカーが進歩した事は誰の目にも明らかだ。

自分を高める競技の場から、観客に競技を魅せて収入を得る場への転換。


天動説が地動説を覆すほどの大転換だと思う。

「それでも地球は動いてる」と叫んだところで、人が地球の自転を感じられないのと同様に、

誰もが変革を感じられる変動が起きたわけで無い。


だが、変化が無いからと修正を怠っていたら、歪みがドンドン貯まって取り返しの付かない事態が起こる。

天動説では宇宙旅行に出かけた途端、行方不明になってしまう様に、自分たちの立場をしっかり見極めて正しい道を歩んでいかなければ迷路にはまり込んで抜け出せなくなる。

日本のサッカー界が更なる発展を続けられるかどうかは、今まで20年に生じた軌道の狂いを上手く修正して行けるかどうかに掛かってる。



って、評論家を気取って観念的な話をしても仕方がない。

具体的に言って、観客を魅了するには試合のクォリティを上げる必要がある。


見に来たお客さんに「Jリーグ(だけじゃなく)レベルが低いからつまらない」と言わせてはならないのだ。

実際問題、Jリーグのクォリティはかなり高い水準にあると思う。

そのまま世界のトップリーグに行っても通用するだろうし、若手が欧州の2部リーグに行くくらいなら、Jで結果を出した方が遙かに良い選手になるだろう。

にも関わらず、リーグの評価が低いのは選手の進化について行けない審判のシステムにある。

保守的なヨーロッパでも主審と副審が連絡を取り合う無線装置が一般的になってるのに、ハイテクを誇る我が国が大きく後れを取っているのはどうしたわけだろう。


前のエントリーでもあり得ない誤判定を話題にした。

昨日の浦和vs鹿島戦、興梠の明らかなオフサイドを見過ごして、白熱のゲームを台無しにしてしまった。

「審判の判定は絶対で異議を唱えてはならぬ」

その理念には賛同するが、現実問題として我が国にそれが定着するのはまだまだ当分先の話だ。

長い時間をかけて審判の権威を築いていかなくてはならないのに、度重なる誤判定でリセットが掛かる。

Jリーグや、その上のサッカー協会はもっと真剣に考える必要があるだろう。


試合は「自身を高める競技の場」であれば、理不尽な裁定も甘んじて受け入れる必要があった。

今や「競技で観客を魅了する場に変質した以上、誤判定は、試合のクォリティを下げる要因になっている。


日本人特有の真面目さによって、審判の質も大幅に向上し、W杯で試合を任される人も出てきた。

審判の問題を提起すると、すぐに個人の資質に話を落とし込めて実りの無い議論になる。

また、個人への批判や攻撃として受け取られ建設的な意見が出てこなくなる。

そうやって目を瞑り、耳を塞いで来た結果、観客動員が思った以上に伸び悩んでいる気がする。

もうすでに長々と書いてしまった。

それならばどうするか?」は、また稿を改めて書くとしよう。



もうすぐ、エルフェン狭山とac福島のキックオフ。

所用で行けないしょうこパパは、この後、気の重い作業に取りかかる。
試合はみんなに任せて、自分が出来る事をしよう。


「行きたくても行けない」という想いは「出たくても出れない」山郷さんも感じているだろう。

そんな彼女のためにサボってたチャントをyoutubeにアップした。


http://youtu.be/W8abZ52yxN8 


ちょー天気良いし、NACK5スタジアム行きたい~。

山郷さん頑張れ、みんな頑張れ!ジャイキリス頑張れ!!

勝ち点3のお土産待ってるぜ!





















月曜日, 5月 06, 2013

大人のサッカー

昨日行われたなでしこチャレンジリーグ、エルフェン狭山vs静岡産業大学ボニータ戦。


全国大会出場を決めたエルフェン・マリに引けを取らぬよう、若々しく躍動するサッカーを見せてくれと注文していた。

ここに来てメンバーがほぼ固定され、チームの骨格がハッキリしてきたエルフェン。

奈良と荒川をトップに据え、薊、内田が脇を固めて、伊藤がタクトを振るう攻撃陣はチャレンジリーグ屈指の破壊力を持つ。

ただ一巡目も後半に入り、強豪チームとの対戦が増えるにつれて真の実力が見えてくる。

ノジマのようなセミプロや大学チームのように、サッカーに専念出来るチームはやはり強い。

静産大ボニータのメンバー



強力な攻撃陣でボニータを一方的に押し込めるが、なかなかフィニッシュが決めきれない。

そうこうするうちに縦パスが通り、ボニータが山郷との一対一の形を作る。

多少パスが流れ、山郷が完全に捕球体制に入った所に相手が遅れて入る形になった。

笛が鳴ったので、キーパーチャージと見ていたら、なんとPKの判定。

ついでに山郷にレッドカードが出る始末。


これは別に贔屓目に見ての話じゃ無い。

余所のチームのコールリーダーも結構来ていて、その彼等も憤慨していた。


とは言え、ジャッジが覆るはずも無く、山郷は小林と入れ替わる事になった。

で、押し出されたのが奈良。

「これで奈良のハットトリックはおじゃん」なんて言ってる場合じゃ無い。

先行されて一人少ないんじゃ、勝ち点3が遠ざかってしまう。


山郷の後を託された小林にエールを送り続ける。



試合の写真撮影が禁止されているなでしこリーグ、それでもググればどこからともなく出てくる写真。

こんなのもあるんだとビックリする。

PKのシーンを載せていましたが、リーグでは試合の模様をネットに出す事を禁じているので自主規制って事で削除しました。

相手のPKを弾き出す小林舞子



キッカーにも相当プレッシャーが掛かったのだろうが、小林のナイスセーブでピンチを切り抜けると荒川がヘディングでゴールをこじ開けてくれた。

一人少ないにも関わらず、後半も相手に圧力を掛け続け、内田、薊が後半に加点して勝負を決めた。

出来れば無失点に抑えたかったが、反撃を許し1点を献上してしまった。

1点を献上して怒られる所が、こんな笑顔で師匠に迎えられたら、、
コバマイちょっとチビるぐらいの感動を覚えた事だろう。



それにしてもPKのセーブが無ければ、この試合はどう転んだが分からず、MIP賞は小林(舞)だろう。

試合を左右する ビッグ・セーブ。

塩胡椒じゃなく、しょうこ賞として、試合後進呈した。



スーパービッグでっせ、まるでこの展開を読んでいたかのようw



数的不利の中、最後まで集中を切らさず走り続けたエルフェンの選手達。

辛抱し続ける大人のサッカーで、勝ち星を拾ってくれた。

次節、NACK5スタジアムに行けないが、この調子で頑張って貰いたい。


山郷のペナルティで先発が約束された小林。

次節の戦いで、真価が問われる。

頑張れコバマイ! シーちゃんも頑張れ! チームのみんなも頑張れ!!





ps

相澤さん。

退団は寂しいけど、新しい道で頑張れ!!!









土曜日, 5月 04, 2013

マリのように弾め!

鹿児島で大勝して波に乗るエルフェン。

明日は鴻巣で静産大を迎え撃つ。

ジュブリーレ相手にシュート練習を積んだ甲斐を披露できるかどうか?

サポーターが期待してるFW奈良の活躍が見てみたい。




謙虚な・・いや、謙虚すぎる選手が多いエルフェン。

多分今日辺り奈良に声を掛けたら「頑張ります」とは言うだろう。

ただそれだけでは物足りない。


今まで当たってなかった分、明日はハットトリック狙います。」ぐらい大口を叩け!!

そうやって自分にプレッシャーを掛け、それをはね除けて行かなきゃその先の成長が見込めない。


前半戦の後半に入り、歯ごたえのあるチームが出てくるが、早い時間で得点して常に主導権を取りながらゲームを進めていきたい。

その為にも点取り屋がチャンスに確実に点を決め切れるかどうか?

荒川は大黒柱だが、それをポストや潰れ役にする気持ちで挑んで欲しい。



前節、鹿児島に行けなかった分、期待が高まってる。



行けなかった事が幸いして、先週はマリの応援に行く事が出来た。

全国大会出場が掛かった大事な試合で、相手が宿敵浦和レッズレディースとなれば、弥が上にも盛り上がる。

ただ、中学生年代となると親では無いおっさんが行くのは気が引ける。

現に熟女好きのウチのコールリーダーは参加を見合わせた。



まあ、気持ちも分かる。


今度はロリコンか」そう言われかねないからだ。


その点、自分なら「選手の親」でも通用するし、顔の広いあゆ姐さんも一緒と言う事で、マリの公式戦にジャイキリスとして乗り込んだ。

現地でアキさんと合流して声出しを始めたら、試合に出てないマリがすぐに集まってくれて応援団が出来上がった。

鳴り物無しの声だけの応援だったが、選手達が躍動してくれ、レッズを完封して全国大会出場を決めきってくれた。



まあ、ここでもサポーターズ・ハイを経験した訳だが、大須賀マジックと言うか、選手達がマリのように弾む躍動感。

スルーパスが何本も成功する連携の高さなど、トップのエルフェンに見習って欲しい位だった。




さあ、明日の静産大戦。

エルフェンは妹分のマリより大きく”弾むよう”なリズムで、相手を圧倒して欲しい。

きっと出来る、いや、やり続けてくれなきゃ困る。

金曜日, 5月 03, 2013

サポーターズ・ハイ(本編)

サポーターズ・ハイ(序)で書いたとおり、山本監督とアテネ戦士には強い思い入れがある。

田中達也、闘莉王、オーバーエイジの小野や高原、、
(高原は肺塞栓症で出場できなかったが)
今でも大好きな選手達ばかりだ。

自分にとっては黄金に見えるメンバーでアジア最終予選を勝ち抜き、アテネ行きを決定したのは満員の国立競技場だった。



国立が歓喜に揺れる中、西が丘サッカー場にいた。


国立霞ヶ丘競技場のまばゆいばかりの照明に対し、同じ国立なのに西が丘は裏寂れた感じがしたのは、やや暗い照明と、1000人と疎らな観客のせいだったかも知れない。

日本と勝ち点で並んでいたバーレーン。
予選敗退が決まっているレバノンが無気力な試合をして、大差で負けるとアテネの切符はバーレーンの手に入る。

手に入りにくく、バカ高い代表戦のチケットを買い、結果が予想できる試合より、ちゃんと監視しなくちゃ何が起こるか分からない試合の方が面白い

おまけに西が丘は霞ヶ丘と違ってピッチが近くてサッカー応援には好都合だ。



日本代表のアテネ行きを確実にするために集まった、サポと言うよりサッカーファンがほぼ100%の会場で、レバノン対バーレーンはキックオフされた。

試合後挨拶する両国選手



実力は明らかにバーレーンが上。
だが、まるでレバノンのホームゲームのような会場の雰囲気が試合を拮抗させていく。

左サイドを駆け上がったレバノンの選手に絶好のパスが入ったが、僅かに合わずボールが逸れる。
天を仰いで悔しがり、自陣に戻り掛ける選手。

ただほんの少しボールに触ったせいでバックスピンがかかり、タッチラインを割る寸前でピタリと止まってプレーオンの状態。


レバノンの選手に何語が通じるのか分からないから日本語で叫んでいたら周りの観客も呼応して、大きな声となり、やっと選手が気が付いた。

両軍選手がタッチラインを割ったとセルフジャッジしてエアポケットのようになった時、観客席からの声で我に返る。

レバノンの言葉で叫べばバーレーンにバレずにビックチャンスが観客のアシストで完成したかも知れないが、騒ぎに気が付いたバーレーンDFが一瞬早くボールに触って、絶好のチャンスは潰えてしまった。
サッカー専用スタジアムだったから起こった象徴的な出来事だと思ってる。

まあ、いくら声が届くからと言って、選手に直接指示したところで思い通りのプレーをしてくれるはずはない

そんな事より、「自分のプレーを注目している人がいる」と選手が自覚しているかどうかはプレーの質に直接関わる。

もしあの試合が西が丘ではなく、どこか中立国で行われていたらどうだっただろう。

消化試合のレバノンに対し、日本を逆転できる可能性があったバーレーン。
モチベーションの差がそのまま試合に現れ、10ー0なんてバカ試合になったら、アテネに行ったのはバーレーンだった。

その事を知っていた山本監督は勝利後のインタビューで、西が丘のサポーター達にもしっかりお礼を述べていた

そういう風にサポートを認めて貰える嬉しさもさることながら、実際に西が丘の雰囲気を作り、試合を左右させる事になった 手応えを伴った実感。

12番目の選手としてゲームに参加し勝利に貢献したと言う想いがサポーターをハイにさせる。



ああ、あの時自分が感じた気持ち。

言葉を重ねるほど、他人には伝わらない気がしてきた。


何かに強い感動を覚えた人なら共感して貰えるだろうが、シラケきった一億総評論家の時代では鼻で笑われそうだ。


サポーターとして活動する人達はそれなりの熱量があり、その熱源もそれぞれだろう。

自分の場合、あのレバノンvsバーレーン戦の興奮が一つのきっかけになっている事は間違いない。


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木曜日, 5月 02, 2013

サポーターズ・ハイ (序)


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アテネオリンピック代表監督、山本昌邦さんの話を持ち出して思い出した事がある。

「谷間の世代」とレッテル張りされた、アテネ五輪戦士達。

2002年ワールドカップ日韓大会の盛り上がりがバブルだとすると、2004年は飽きっぽい日本人がその熱気を忘れ去るのに十分な時間が経っていた。

2002年、アジア初開催が日韓共催と言う歪な形

開催国枠で予選を免除され、グループリーグもあり得ないほど優遇された中での決勝トーナメント進出。
お祭り好きの日本人にとっては国際交流も出来て満足だっただろうが、サッカーファンの多くにとっては、消してしまいたい程の暗黒史だ。

そうしたバブルがはじけた後こそ、日本サッカーの真の姿として見るべきモノが多い。

谷間と揶揄されたアテネ選手たち。
あれから10年経つが殆どが現役で、チームの主軸となる選手ばかりなのは一体どうした訳だ。

グループリーグを1勝2敗の成績で決勝トーナメントに進めなかったが、対戦相手のウルグアイは銀メダル
イタリアは銅メダルと言う輝かしい成績を残している。

デロッシやジラルディーノ、ワールドクラスの相手のシュートは凄まじかったが、そうした相手に一歩も引かずに反撃していた彼等。

真夜中の試合で寝ながら見ていたが、彼等の奮戦に興奮して布団から飛び出しテレビの前で正座して見てた事を思い出す。

ガーナから奪った1勝にしても、日本に引き分け以上でグループリーグ突破が掛かった相手だったから、そうした本気の相手に敗退の決まった日本が勝った意義は大きい。
決勝トーナメントに進出出来なかったと言え、内容は凱旋帰国と言って差し支えなかった。

それなのに余りに評価が低すぎ、某掲示板では「空港で監督や選手に卵をぶつけよう」なんて信じられない書き込みであふれていたっけ。

彼等が今も現役でどれだけ活躍しているか、また、当時の記録を冷静に振り返るだけで、そこに貼られたレッテルが如何に不当だったか分かるはずだ。

前置きが長くなったので、一端ここで切るが、アテネ選手達をどう評価するかによって、見え方が全く違ってくるのであえて書いた。

この試合もサポーター冥利に尽きた。 エルフェン・マリvsレッズレディースJr


谷間と呼ばれた選手達、「人間力」と言うキャッチフレーズを弄ばれ、まともな評価をされていない監督。

「実績が過小評価されている」と言う前提で書かれているのを知った上で読んで頂ければトラブルが少なくて済む






サポーターズ・ハイ(本編)に続く。