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アテネオリンピック代表監督、山本昌邦さんの話を持ち出して思い出した事がある。
「谷間の世代」とレッテル張りされた、アテネ五輪戦士達。
2002年ワールドカップ日韓大会の盛り上がりがバブルだとすると、2004年は飽きっぽい日本人がその熱気を忘れ去るのに十分な時間が経っていた。
2002年、アジア初開催が日韓共催と言う歪な形。
開催国枠で予選を免除され、グループリーグもあり得ないほど優遇された中での決勝トーナメント進出。
お祭り好きの日本人にとっては国際交流も出来て満足だっただろうが、サッカーファンの多くにとっては、消してしまいたい程の暗黒史だ。
そうしたバブルがはじけた後こそ、日本サッカーの真の姿として見るべきモノが多い。
谷間と揶揄されたアテネ選手たち。
あれから10年経つが殆どが現役で、チームの主軸となる選手ばかりなのは一体どうした訳だ。
グループリーグを1勝2敗の成績で決勝トーナメントに進めなかったが、対戦相手のウルグアイは銀メダル。
イタリアは銅メダルと言う輝かしい成績を残している。
デロッシやジラルディーノ、ワールドクラスの相手のシュートは凄まじかったが、そうした相手に一歩も引かずに反撃していた彼等。
真夜中の試合で寝ながら見ていたが、彼等の奮戦に興奮して布団から飛び出しテレビの前で正座して見てた事を思い出す。
ガーナから奪った1勝にしても、日本に引き分け以上でグループリーグ突破が掛かった相手だったから、そうした本気の相手に敗退の決まった日本が勝った意義は大きい。
決勝トーナメントに進出出来なかったと言え、内容は凱旋帰国と言って差し支えなかった。
それなのに余りに評価が低すぎ、某掲示板では「空港で監督や選手に卵をぶつけよう」なんて信じられない書き込みであふれていたっけ。
彼等が今も現役でどれだけ活躍しているか、また、当時の記録を冷静に振り返るだけで、そこに貼られたレッテルが如何に不当だったか分かるはずだ。
前置きが長くなったので、一端ここで切るが、アテネ選手達をどう評価するかによって、見え方が全く違ってくるのであえて書いた。
この試合もサポーター冥利に尽きた。 エルフェン・マリvsレッズレディースJr
谷間と呼ばれた選手達、「人間力」と言うキャッチフレーズを弄ばれ、まともな評価をされていない監督。
「実績が過小評価されている」と言う前提で書かれているのを知った上で読んで頂ければトラブルが少なくて済む。
サポーターズ・ハイ(本編)に続く。
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